2024年8月30日金曜日

娘と廻る、九州一周の旅 福岡〜大分〜宮崎(Day2)

 Day1stはこっち

さて、あれだけ楽しみで待っていた九州旅行ももう二日目!
まあまずはちょっと辛い二日酔いでのスタートである。


二日目の予定はこうである

当初、「松本清張記念館」に行こうと思っていたんだけど、Macbookの修理でApple Storeに行かなきゃならなくなったので、午前中の予定は変更した。

なるべく時間を無駄にしたくないので、娘が出かける支度している間に
レンタカーを借りに行ってしまおうと思っていたのだが…

娘、意外と早起き( ̄▽ ̄)

ってことで、出かける支度もそこそこにレンタカーを借りに行く。

旅のお供はコイツ


ヤリスって昔のカローラみたいな車だわな?
まあしばらく仲良くやっていきましょう、薩摩弁をお話になるようですし…

まずは「朝飯食おう」ってことで、目についた最初の店に入ろうと思っていた。

「マクドナルド800m」とか出てきたので、「ここまできて朝マックか…」

まあ好きだからいいんだけど、覚悟した割にはその手前でロイホが出てきたのでそこに入る。

10年以上ぶりのロイホである



わしは和朝食、娘はオムレツモーニングを選択


大盛ご飯をお替りしてしまったよ…

まあまあお腹いっぱいになって、まずは太宰府へ向かう

おぉ!なんか踏切って新鮮だ!


さっき食べたはずなのに、セブンを見かけたので…


んで、太宰府に着いたはいいんだけど、その後10:30にApple Storeの予約があったので、逆算して太宰府を出発する時間を計算すると…

なんと太宰府に滞在できる時間はたったの15分( ̄▽ ̄;)

急足で太宰府を駆け抜ける

まずは駅を撮影

風鈴がちりんちりんとなる参道を駆け抜け…

一応お参り



天神へ戻ってApple StoreでMacbookの修理、なんか結局解決しなくって一度持ち帰ることになった。

車は大分へ向けて出発。

道中休憩を挟みつつ別府へ



娘が「行きたい」と言っていた「東洋軒」と言うレストランに向かったんだけど、何と到着したら長蛇の列で「名前を書いて待ってください」と言うことで名前書いたんだけど、紙で言うと3枚目、人数にすると100人超と言うことで「何分くらい待ちますか?」と聞いたら「「100分以上にはなる」とか言うので…

とりあえずその間に観光しておこうと言うことで、別府駅の観光案内所に行く。

駅にあった

駅バックに記念撮影



10年くらい前に一度来ているんだけど、やっぱり「地獄めぐり」と言うことになって…

「◯◯地獄」ってーのもエリアによって固まっているそうなので、効率よく回ろうとしても全部は回れるものではないので、ある程度選択して「海地獄」と「ワニ地獄」(そんな名前ではなかった気がする)だけ廻ることにする。

まずは海地獄へ

真っ青である


一応記念撮影


少し離れたワニ地獄(そんな名前じゃない)へ。


入り口の鬼と


ワニいた


んで、東洋軒へ戻ったんだけど、そっから待つこと30分ほど…

やっとありつけた



娘はとり天定食、わしはなんか中華のコンビ

さらば東洋軒


さて、別府から宮崎に移動するので道中で高千穂峡へ寄って行こうと思っていたんだけど、時間的に無理っぽいので、そのまま宮崎に向かう。

そして…

まあ娘が運転したんだけど…

宮崎に向かう高速がね、もうずっと同じ景色なのよ

トンネル

山…



トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山→トンネル→山…

トンネル山地獄である!

あまりに景色が変わらなくて、娘が眠くなっても困るので休憩挟みつつ…

道の駅である


なんと!九州No.1とな?


…誰もいない…うみ…


そしてひたすら太平洋側を南下して…

宮崎県にはいりました



昼が遅かったのと食い過ぎたのとで、夕飯は軽めにしておこうと…

店を探して…

店を探して…

もうどうでもよくなったので適当な店に入る

ぽん酢サワー?頼んでみた

料理も適当に



せっかくなので、やはり締めにはラーメンと思っていたんだけど、お腹いっぱいすぎてラーメンまでは届かず。

もうホテルに帰って寝たのだった。

Day3へ続く

2024年8月29日木曜日

いざ、旅立とう!南の大地へ!(Day1st)

 6月に焼き鳥屋を辞めることにした時に

「ひと月くらい仕事しないでのんびりしようか」なんてことを考えていた。

そういえば、7月に札幌でお祭りがあった気がする!

「札幌まつり」とかそのものの名前で大通り公園が屋台でいっぱいになるとかなんとか…

札幌に友達がいるので「…ということで7月に札幌に行こうと思うのだ!」

と連絡したら「札幌まつりは6月ですよ…」と返事があった。

残念ながら6月中はまだ正社員なので休むことができないので諦めることに。

まあせっかくなので7月にどっかに旅行に行こうとは思って…

そうなると必要になってくるのは「同行者」である。

一人旅もいいものだが、やっぱり一人は寂しいし、思い出の共有者が必要である。

嫁さん誘ったら断られ、東京に意中の彼女がいるんだが旅行どころか
手さえ握ったこともないので(手ぐらい握ったかもしれんが)
なので下心丸見えの旅行に誘うのもどうかと思って、娘に声かけてみた。

わし「7月に北海道行かんか?」

娘「7月はもうシフト決まっちゃってるから8月なら」

わし「おう、じゃあ8月にしよう!」

娘「でも今年の頭に北海道行ったんだよね…」

わし「むむむ…、では、九州ではどうだ?」

娘「九州いいね!そうしよう」

ということで、8月に九州に行こうということになった。

と、これが決まったのが6月下旬くらい。

そっからが長かった、待つこと約2ヶ月、やっとこの日が来た!

旅行先が決まって、娘とわしの飛行機、ホテル、レンタカーの手配…

旅行のしおりも作った!

あとは出発の日を待つだけである。

2ヶ月あるけど( ̄▽ ̄)

ということで、待つこと2ヶ月ほど…やっと「その日」がやってきた。

楽しみすぎて4時に目が覚める

二度寝しようにも寝付けないのでそのまま起きることにするんだけど、飛行機まで12時間もある。

初日のプランを再確認する



13:50のバスに乗っていけばいいので、それまで本読んだり、そうめん食ってみたりして…なんだかんだで時間になったのでタクシー呼んだんだけど、

バス停に早く着きすぎた(@_@)



待つこと30分ほど…

やっとバスが来た



意外と日本人が多いようだ、揺られること数十分…

下地島空港到着、チェックイン


歩いて搭乗


さらば宮古の大地よ!


本読んだり眠くなったりを繰り返し…

おぉ!なんか陸が見えてきた


空港降りて、まあとりあえず一服しようとしてキョロキョロしていたら…

娘に見つかった!

まあ「見つかった」ってこともないのだが、無事再会の合流。

わしより小一時間早くに着いていたらしくて、ホテルまでの道とか調べていてくれたようだ。

気の利く娘だ( ̄▽ ̄)

「電車だと30分くらい、タクシーだと15分くらい」

というので、時間がもったいないのでもちろんタクシーである。

ホテルにチェックインしたら…

「客室はベッドだけですので、シャワーとトイレは共用になります」って…

(失敗したな…このホテルは二度目はないな…)

と思ったのだが…

最終日もこのホテルである( ̄▽ ̄;)

残念な最後の夜になりそうな予感が…

まあとにかく「飯を食いに行こう」ということで、タクシーを呼んで

「中洲の屋台に行ってください」と言ったら

「中洲は最近評判良くないので、天神にした方がいい」

とアドバイスがあったので、地元の人の言う通りに天神に向かう。

「ここなんか有名でいつも行列ですよ」って連れて行かれたんだけど、

並んでる



「有名じゃなくていいので並ばないとこにしてください」

って言って

三件ハシゴ

むすめ。ゴキゲン!


「まだもうちょっと飲めるな」ってことで、ロックバーを探して行ってみた。



店内の写真は撮り忘れたんだけど、なんかロカビリー色の強い店だった。

宮古もロカビリーは盛んな方なので、まあ話はそこそこ盛り上がったんだけど、
途中で入ってきた韓国人の女性…これが一人で来ていて、わしの隣に座ったんだけど…

なんか韓国人にしてはあまり美人じゃない( ̄▽ ̄;)

おまけになんか顔がでかいんだよな、韓国人の割には…

ロックバーもそこそこ楽しんだので最後はラーメン

選んだ店はここだ!

いただきます!


まあなんか、普通に豚骨ラーメン


とりあえず最初の夜を堪能した親子であった。

Day2に続く

2024年8月19日月曜日

2024年、後半からわしは「〇〇〇」になるのだ!

 ということで、前回のBlogの通り、焼鳥屋を辞めることになった

↓やめることになったいきさつはこっち

5月の給与明細が届いたのが、6月の上旬。
すぐに辞意を伝えて、わしはとりあえず「アルバイト」という扱いになった。

アルバイトになったのはいいんだけど、前にも気づいてびっくりしたんだけど、わしは「手元に来ない収入」というのがあってね、自分でわかってないんだけど年収レベルだと結構とってるみたいなのよ。この辺は税理士がやってるのでわしは全然把握していないんだけど…

前のどっかの会社で、「3か月は社会保険ない」ってーんで、不安だから市役所行って「健康保険はいりたい」て話したのね。そしたら「月額9万何千円です」とかっていうの。

え(・・?)

でしょ?

わけわからんのでその場で税理士に電話したら「お兄ちゃんは(澤田家のという意味で)年収がどうのこうのなのでそういうことになるんです」とかって言われてな。

「そんなの払えん!実費診療したほうが安いんじゃないか?」

って聞いたら

「年収高い人は、健康保険の請求書見て具合が悪くなるって笑い話もあるほどですから…」

全然笑えない(--;)

まあ、とかとかってことがあったので社会保険は必須だったのよ、まあわしの解釈では「=正社員」という風に認識していたのね。

という事で「正社員」の道で仕事を探し始めたわけだ、6月上旬から。

で、わしの条件としては

・朝早くていいので18時までには終わる
・もっと早くに終わってもいい
・週に二回は休みたい
・できればもっと休みたい
・給料はこの際どうでもいい
・で、社会保険が必須である

まあせいぜいこんなもん、特に無理は行ってない…はず…

ところが、だ!(←最近お気に入り)

「18時までに終わる」となると、「居酒屋」という選択肢は消える。

まあ元々飲食店で探しているわけではないのだが、飲食店の求人が多いのでどうしても飲食店という選択が最初に来てしまうんだよね。

で、「お!これはいいかも?」と思ったのがレンタカー屋。

知ってる人は知っていると思うけど、内地で車屋にいたこともあったので

「どうせ洗車ばっかだろうよ、洗車なんて得意分野だぜ!」

くらいに思ってレンタカー屋に応募した。

断られたヽ(;∇;)ノ

こっち来てからね、転職はほとんど百発百中だったのよ。
まず断られることなかったので、かなりの自信をもって挑んだんだけどなんと断られた。

そっから先、何軒かレンタカー屋に履歴書出したりしたんだけど全滅!

さて…困ったことになってきたぞ…年齢かな…

一応一件内定もらったのよ、なんだけど「休みが週イチだ」ってーんで保留にさせてもらった。

あとね、「タクシー運転手紹介所」みたいなとこがあって
・二勤一休である
・時間は自由になる

というので話を聞いてみることにしたんだけど、
やっぱ観光客が多いので多くの客が観光客であるのと、
あと、誤解を恐れずに言うならば…

誤解もへったくれもないし、文字通り受け取ってくれてかまわないのだが

わしは人種に対する偏見が強い<(`^´)>

特にアジア系、中国とか韓国系である。

あいつら絶対に日本語覚えてこないじゃない?

欧米人でも「コニチワ」とか「アリガト」くらいは言うよ。

ところが支那人も朝鮮人も絶対日本語しゃべらない!

ナントカ自国語で意思疎通しようと押し付けてくるんだよな。

ものすごく腹が立つので、店でも話しかけられても無視することにしているんだけど、
そういうわけで「やっぱりタクシーは無理だ!」という事になった。

ここらでちょっと焦り始めたのね

「もしかしたら…転職決まらないかも…」的な…

とりあえず生活費を確保するために、
前職のとんかつ屋に「ちょっとお手伝いします」という事で戻ってみた。

とんかつ屋、たまに焼き鳥屋…ということである。

焼き鳥屋は時給1250円なんだけど、とんかつ屋は1100円だ。

まあ時給はこの際どうでもいい、「毎日行く場所がある」というのが大事だ。

という事で、この時点で「アルバイター」的な立ち位置になった。

それでも不安なので一応「正社員」の道を探して…転職サイトを…

「ホテルの朝食、時給1240円」
「フルタイムも相談に乗ります」

ってーのを見つけた。面接に行った。質問した。

「フルタイムも相談に乗りますってーのあったんですけど」

って聞いたら

「えっ!いや…フルタイムってーのは今は…」と、どうも歯切れが悪い。

こちらとしては「社会保険が必要だ」という事を話したら

「それだったら手はあるかもしれない」

という事で調べてもらったんだけど、どうやら
「週に20時間以上働けば社会保険つけてくれる」
という事らしい。

ちょ…まてよ…

週に20時間以上…、「以上」ということは「20時間でもいい」とも解釈できる。

つまり月に80時間だけ働けばいい…

実際の勤務は朝6時から10時のホテルの朝食係なんだけど、
それが終わった後にホテルのレストランの掃除を2時間やるという事で
「1日6時間勤務のアルバイト」ということで、社会保険つくという。

自問した
(週3~4回勤務すればいいという事?)

答えは決まっている。

「じゃあそれでお願いしまあす!」

ということで、ホテルの朝食係になることになった。

勤務時間は前途のとおり、6~12時である。
午後から自由時間である。

しかも、月の半分くらい休みである。

こんないい仕事があっていいのか( ̄▽ ̄)v

どうせ暇なので、とんかつ屋もイレギュラーで続ければいい。
シフト入ればとんかつタダで食える( ̄▽ ̄)


ん?これって…

フリーターってやつか(@ ̄□ ̄@;)!!

おそらく、人生で初めて「フリーター」という立ち位置に属することになった。

初老にもかかわらず、だ!

という事でわしは自分の属性をこう名乗ることにした

ショローターである!( ̄▽ ̄)

「わしにわし(庭師)」に匹敵するゴロには程遠いのだが、
とりあえずは「ショローター」を名乗ることにした。

アルバイトの何がいいって「出勤日は希望出せばほとんど通る」というところである。

今月の23(今度の金曜)から5泊6日で九州一周してくるんだけど、
こういう旅行もそうだし、「オリオンビアフェスがあるから休む」
とかってのも自由自在である。

本田が来ると1週間~10日くらいいるのでなんか休みづらかったのだけど、
今後はいくらでも休めるのだ。

そして9月の前半には弟とか中高の同級生も遊びに来るんだけど、
ここも全部休める!

すばらしい!なんで今までこれにしなかったのだ!

と思うくらいである。

しばらくはショローター生活になるのではないだろうか?

もしかしたら、宮古に来てから一番長く勤められることになるかもしれない♪

…ってまあまだひと月たった程度なので、どうなるのかはわからんのだが、
今のところ気に入ってます(^^)v

さて…いつまでかなあ😁


2024年8月15日木曜日

「やきとり海亀」開業から「株式会社島物語」退職までの道のり

 あらかじめ断っておくが、このBlogはフィクションである。

まるで「謀った」かのごとく綴られてはいるが、中身は完全に私の創作である。


今年になって素麺屋を辞めて焼鳥屋に就職することになった。

そこら辺の顛末は過去のBlogにあるので割愛します。

↓そこら辺の顛末

https://rockbarmalmsteen.blogspot.com/2024/02/2024day1st.html

閉店したやきとり海亀

※本当は「休業」であるが「事実上閉店」と言っていいだろう

1月に素麺屋辞めて、2月に転職して焼鳥の修行で名古屋に「少しだけ」行くつもりが延長されてひと月を超えることに…

3月に入って店の工事に立ち会ったり、厨房設備に関してああでもないこうでもないと話して図面書いてもらって…なんだかんだで工事が終わって開業のめどがついたのが4月。

元々は3月後半には開店させるつもりだったのだが、ずれにずれ込んで結局開店したのは4月11日。

新聞にも載った

宮古の島民は基本的に所得が低いんだけど、低所得の割には酒飲む習慣が…もう「習慣」というより「島民体質」というか「ほかに娯楽がないから酒飲むしかない」というのが本質なんだろうけど、まあとにかく酒飲みが多い。

前途のとおり所得は高くないので「とにかく客単価が安い店に」という事で、かなり価格を抑えた居酒屋にした。

ラジオでも話したのだが「焼鳥屋だけど、焼き鳥では勝負しない」というところにもこだわった結果、なんだかんだで地元客がついてきてくれて連日そこそこにぎわうし、週末は予約でいっぱいになるほどいい感じで売り上げが上がっていっていた。

ところが!  だ!

メニューは増やして、お客さんが飽きないように…

客商売やってて大事に思うのは「飽きられないこと」だと思うのね、「まああそこ行ってもどうせ…」とか思われたら客足離れていくので、常に新鮮な何かを提供し続けようと、日替わり週替わりのメニュー作ったりして…

で、ここで問題だったのが「社員がワシ一人だった」ということ。

朝から行ってランチの仕込みやって、ランチ営業して片付けて、それ終わったら今度は夜の営業の仕込みやって、夜の営業やって片付けて帰って…という毎日の繰り返し。

朝から晩まで完全に一人で準備しなくちゃならんので、それなりにやることは多い。

運営している「株式会社島物語」という会社の社長に「社員増やしてくれ」と頼んだんだけど「月商が200万になったら考える」という事だったんだけど、この時点で「もうだめかもな…」とは感じ始めていた。

どのくらい働いたかというと…

このくらいである

ざっくりで350時間ほどである。

5月ひと月で、ほぼ720時間の半分を仕事に費やした。

人生の残り時間が少ないにもかかわらず、だ!

これに対して、会社は事前の通達も説明もないままに残業代をカットされた。

採用募集には「超過分は支給する」と書いてある


この時点で時給に換算すると906円とかだ。

ちなみに沖縄の最低賃金は896円とか…

こんだけ働いてほぼ最低賃金である(ーー゛)

ちなみにうちのバイトの時給は1250円、これだったらバイトのほうがましである。

という事で、報復することにした。

まずはわしの待遇を「アルバイト」にしてもらった。会社には「これだったらほかで働いた方がいいので、パートタイムで手伝うことにするから」というのが建前であるが、本音のところでは「レギュラーで一定の日数を勤務する必要がなくなる」という部分を逆手に取ったわけである。

これに対して会社は「店長手当的なもの3万と、買い物等に必要なガソリン代を毎月支給する」というので、「店長的な仕事は勤務時間内に行うので結構です」と断った。あとから「こんだけ手当出しているじゃないか」的な言い訳を与えないためである。「いえ、私はあくまでも責任のないアルバイトです」という事にしなければならなかったのである。

やきとり海亀で焼き場の仕事ができるのは、ワシともう一人は前職からの付き合いの中本さんとの二人だけである。つまり「どっちか」がいないと焼鳥屋としての商売が成り立たないのだ。

そしてわしは「アルバイト」という立場になっている。会社には「前職に戻った」という事にしてあったが、そんなことは事実として確認のしようもないので「前職に戻った」という事にして「毎日勤務できるわけではないという設定」を行ったわけである。

枠組みはできた。

もしワシが会社に対して忠誠心やらがあったら「中本さんがいない日にわしが出勤して、交互に焼き場に入ることにする」という事にするだろう。

ところがすでに会社に裏切られているので、わしは「中本さんがいる日に限って出勤する」という事にした。

これでわしらどっちもいない日というのが確定する、つまりは「臨時休業」という事になる。

↑のタイムカードが「2024年5月分」となっているが、この給料が支給されたのが6月10日である。残業代丸々カットが発覚したのがその日で、即日電話してアルバイトにしてもらった…この時点で6月中のシフトは確定してしまっていたので変更は効かなかったのだが、7月のシフトからは「ほぼ臨時休業」という事になった。

7月のひと月で営業したのは10日程度だったと思う。

まだ6月からの余波はあったので7月の前半こそまだまだ売り上げはあったのだが、後半に差し掛かってからというもの、目に見えて売り上げが下がった。

8月に入ってからも衰えは加速して、もうすでに「売り上げがアルバイトの日当さえまかなえない」ほどになった。

ところで、焼鳥屋である。

鶏肉はさておき、肝類の足はものすごく早いので、せいぜい1~2日で使わないと危ないので、「営業する日」に準備した鳥串はほぼその日のうちに廃棄されることになる。

刺身なんかも同様である。

8月に入ってみるみる売り上げが下がっていくなかでわしが提案した。

売り上げはバイトの日当にさえならないし、営業すればロスばっかでやればやるほど赤字になるということである。

「この際、ほかの社員の採用が決まるまで休業してはどうでしょうか?」

エリアマネージャーという人と、総括責任者という人と社長とで協議した結果…

では休業しましょう!という答えが返ってきた。

さて、この「休業」という判断だが、おそらくこの店は一旦休業したらもう回復は不能だろうと思う。

まずは場所が悪い。「宮古島の竹下通り」と呼ばれる道があるんだけど、そこら辺に飲み屋が集中していて、そっから「カラオケスナック街」に向かう動線があって、「やきとり海亀」は完全にその動線と逆ベクトルの方向、つまり「家に帰る道の方向」のほぼ住宅街にあるのでよほどのことがない限り、そっちに向かって飲みに歩いてくる人がいないのだ。

そんでもって今回の開業に成功したのは新聞とラジオである。新聞はワシの仲間が社長やってるので「ちょっと取材頼む」という事で写真付きで「曙死亡」よりも大きい記事で出してもらった。

「新聞見て…」とか「ラジオで聞いて…」とかって人が多かったのは事実である。これで一編に話題になったのは「宮古で一番安い店」という幻想を抱かせたからに他ならないと思っている。

※実際には一番安い店ではない、「一番安い店を目指している」のである

という事でおそらく「再開店」したところでもう遠のいた客足は戻らないだろう。

それともう一つは、宮古島の人材不足である。
ただでさえ人材不足なのに加えて「ブラック企業だ」と、わしがカウンターの中で散々言ってるし、友達にも伝えてある。

まさかそんなブラック企業に応募してくる酔狂な奴もいるまい。

ついでにIndeedに「この会社の募集内容に虚偽がある」と通報もしておいた。

まあなかなか採用することも難しいだろうよ。

といういきさつで「やきとり海亀」は再開のめどが立たない休業を余儀なくされたのであった。

引継ぎの相手さえいない中なので、わしは自動的に退職。わしが誘った中本さんもルイももう戻ってこないだろう。社員採用できたとしても、どこの店も従業員の採用に困ってどんどん時給が高くなっていっている宮古島である。バイトもなかなか採用できないだろうな。

という事で、多分このまま閉店するだろう。

たった数万円の残業代をケチった結果がこれである。

※繰り返しになるが、本稿は「フィクション」です、それっぽい固有名詞は出てきますが実在する店舗や会社とは一切関係がなく、もし一致したとしても「偶然の一致」の域を出ないものと推定されます。

この後の仕事のこともまた改めて報告します。

離島生活、楽しそうだろ( ̄▽ ̄)v